◼︎"南極物語"のはじまり
3月15日
京浜東北線車内で一通の受信通知に気付いた。
『ご案内申し上げます。2つの航海がございますが12日航海・トリプル相部屋の空室は残り1名分、24日航海・トリプル客室は満室です。パスポート提出については、先ずはパスポート記載の英名だけお教えください。パスポートコピーは発行後にご教示いただくようにお願いいたします。ご旅行出発までにご用意いただければ問題ありません』
数日前、極地クルーズに関して問い合わせをしていた旅行代理店からの返答だった。すぐさま返信文の作成を始めたのだが利き手は興奮と緊張で震えていた。[こっちからアクションを起こしたのになんてざま…情けない]
日本から空路航路で2万2千600キロ・直線距離ならば1万6千キロ以上の遥か彼方アルカディについての話である。クレージーな大冒険物語が今始まろうとしているなんて隣のサラリーマンは思いもしないだろう。そう、南極に行くのだ!![都会の電車内というのは現代社会の縮図であり、非常に冷酷である。思いもするも何も大抵スマホと睨めっこをしているため皆冷たい表情なのだ。そんだ場所でニヤニヤしている奴は変な奴認定をされる。『何かいいことあった?』と知らないお婆ちゃんが優しく声をかけてくれるのは夢物語だけだろう]
「お世話になります、朝槻です。やはりトリプルは大方予約済みなのですね。ラストミニッツ等は特段気にしておりませんので今現在も空き状態であるならば、ご提示を頂いております11/12〜航海/トリプル相部屋の予約を希望させて頂きます。また、パスポート提出に関するご回答ありがとうございます。その旨、承知いたしました。申請自体は3月中に行うよう努力いたします。その他必要な情報等がありましたら、お知らせ頂けると幸いです。以上、引き続き宜しくお願いいたします。」
!!!!
[腹を決めているというのは、我ながら大したものである]
前記事にて触れている通り、きっかけや願望はもちのろん「ペンギン・ハイウェイ、よりもい、写真集」が根幹にあるのだが、さらに即決を後押ししたのは不安定になり始めた国際情勢と感染症である。2023年春の状況としてはロシアによるウクライナ軍事侵攻開始から丸一年、新型コロナウイルスは前年に比べて落ち着きを見せ始め4月末には空港での水際対策が解除され自粛傾向にあった海外旅行がオープンになり始めていた。南極クルーズとは全く異なるのだが、ソユーズロケット打ち上げ見学ツアー(ロシア・バイコヌール基地)をご存知だろうか?日本では考えられないスゴくスゴいツアーなのだが近年は企画されていない。特異的な観光ツアーというのは需要があろうが無かろうが何かあれば突如中止されてしまう可能性がある。その負のポテンシャルが当然南極にもある。また、南極大陸の氷が溶けている話も今後どう影響してくるか分からない。っということで南極行きがあっさり確定した。
さて。馴れ初めはこの辺りにしておき、旅行代理店担当者とメールでやり取りした内容に触れていこう。
まずは概要から。
_______________________
◼︎旅行代理店とのやり取り概要
( 期間:3月15日〜11月11日 送受信回数:33回 )
2023年ー月ー日
送信・受信:メール内容
3月15日
受『空席照会回答』
送「トリプル相部屋予約希望」
受『ご予約準備開始』
受『ご予約準備完了・支払い/トランスファーパッケージ案内』
3月16日
送「前金振り込み手続き実施連絡」
受『前金振り込み確認完了連絡・予約確定』
3月30日
送「保険お伺い書送付についての確認」
受『申込書受領連絡・PDF追加添付』
3月31日
送「航空券手配確認」
受『航空券手配回答・推奨空路の案内』
4月12日
送「パスポート写し送付」
4月19日
受『スノーヒル・プロミス案内』
4月20日
送「プロミスの不明点について確認・パスポート写し再送付(12日送信失敗)」
受『不明点について回答。保険申込書・パスポート確認完了。保険費用支払い案内』
4月24日
送「航空券予約後の流れについて確認」
受『航空券予約後の流れ回答・請求タイミングの確認』
送「請求タイミングについて回答」
6月27日
受『残金請求方法事前案内・保険期間内容確認』
6月30日
送「残金請求方法の回答、保険対象期間・内容相違なしと回答」
7月03日
受『南極クルーズ残金と保険料の請求案内』
送「残金振り込み手続き実施連絡」
7月04日
受 『残金振り込み確認完了連絡・クルーズ参加書類一式送付通知』
7月19日
送「クルーズ参加書類の不明点について確認」
受『書類の不明点について回答』
送「謝意」
7月25日
送「書類投函連絡」
受『その旨了解の意』
10月16日
受『最終案内書発行』
11月01日
送「緊急時の連絡フローについて確認」
11月02日
受『緊急時の連絡フローについて回答』
送「謝意」
11月10日
受『出発に際し、お見送りの連絡』
11月11日
送「出発前の挨拶・謝意」
_______________________
◼︎旅行代理店への質問事項
書類やメールでやり取りをすると当然不明点というものが出てくる。現地で困らないために出来る限り不安はとにかく排除したほうがよいので、幾つか質問をした。アンサーについては旅行代理店によって回答内容が変わるため一部省略する。あくまで参考程度にしてほしい。
【質問と回答】
◼︎パスポート未所持である。これから作るが大丈夫か 『A:いいよ、パスポート記載の英名だけ教えて。パスポートコピーは発行後でOK』
◼︎パスポートと保険伺い書を併せてメール添付してよいか 『A:いいよ』
◼︎EZE着発は次の認識で合っているか
往路:11月12日午前到着・復路:11月25日夜出発 『A:合ってるよ』
◼︎航空券予約・購入後に搭乗便名等の提示は必要か 『A:あるよ、書類に書いてね』
◼︎スノーヒル・プロミスは追加費用発生するか『A:ないよ』
◼︎提出書類「医療情報(健康アンケート)」について。書類提出後(7~11月の間)に医療機関の受診・手術・薬の処方等が発生した場合はどのような対応になるのか(別途、英文診断書や英文薬剤証明書を持参する形か否か)『A:(要確認)』
◼︎提出書類「到着/出発の予定 4項・旅行参加前解散後の滞在先」について。トランスファーパッケージに含まれるクォーク社指定ホテルでの1泊については特に記載せずの認識で大丈夫か『A:しなくていいよ』
◼︎飛行機遅延等でホテルへの訪問時間に間に合わない・チェックインが大幅に遅れる場合はクォーク社ウシュアイア支部・ニューワールドトラベル社・宿泊予定先ホテル・御社への連絡の認識で大丈夫か『A:(要確認)』
【補足】
◼︎トランスファーパッケージ(追加費用:USD995)の内容について
・日程1日目、ホテル1泊朝食付・団体送迎往復チャーター便
・最終日、ティエラデルフエゴ国立公園のショートツアー
◼︎別途個人手配が必要なことについて
・日本からアルゼンチンまでの往復航空券(旅行代理店に依頼することも可能)
・海外旅行保険の加入(旅行代理店に依頼することも可能)
◼︎スノーヒル・プロミス
・見れなかった場合の救済策、翌シーズン50%割引になる。航空券代は保証されないので、もう一度訪問となればそれなりにお金はかかる。
ツアーごとに回答内容が変わっていくので、詳しいことは旅行代理店へ随時確認して下さい!!
分からないことがあるならば当ブログやヤホー知恵袋で質問せずプロに聞きましょう。
基本的にメールにて対応して頂いたが電話でも大丈夫そうな雰囲気だった。[メールって内容というかニュアンスが伝わり辛い時があるけれど、電話口で辿々しくならないから好…でも苦手……]
_______________________
◼︎クルーズ代金の支払い
話を戻し、もう少し掘り下げる。
まずは最も気になるであろう”クルーズ費用支払い額”について少し触れようと思う。
実際の振込合計金額がこちら[都合上、値を端折る]
【クルーズ参加に関する費用】
合計:4,198,XXX円
内訳
約 99 万円払込 +振込手数料 USD 7,247,50。137.42円換算(3月:前金ツアー費用の25%)
約320万円払込 +振込手数料 USD21,742,50。147.31円換算(7月:残金)
[既に4ヶ月で10円値上がりしているけれど、これから150円台へ膨れ上がる事をまだ知らないあんたは幸せ者だよ…]
一般庶民からすると大きい桁数だが、請求タイミングとしては前金と残金の分割2回。前金を支払うことで予約確定となり、残金については出発4ヶ月前までに支払う必要があった。
ここで、そこそこ良い感じの自動車と比較してみましょう!
3,388,300円(税込)/ カローラ ツーリングHYBRID ACTIVE SPORT(ハイブリッド/1.8L/CVT/2WDFF/定員5名)
https://toyota.jp/corollatouring/grade/
[さらば私の夢、ルーフにバイクを乗せて日本中駆け巡るカーライフ…憧れの旧車ライフ… 400万円あれば競馬単勝100万投票が4回出来るし、旧車・新車購入、米国株購入や結婚式を開くことだって出来る。それでも行くだなんて、あたしゃ大バカ者だネ…]
痛手を負いつつもこれにて支払い完了。
しかし、お金が関わるお話はこれで終わらなかった_________
__________________________________________________
__________________________________________________
PS:※不都合内容あれば連絡願います、修正いたします。